「何でそんなに強がるのッ!!
泣きたいのは…っ…、私たちよりも梅田の方でしょ…っ!?
先生を…愛してるんでしょ…?
ならぁ…っ…、泣いても喚いても…、私たちには素直な梅田先生で居てよぉ゛…っ…!!」



俺は泣き崩れる安西を支え、頭を撫でた。



「ありがとう…ありがとな…、安西…」



姫菜の生徒は、本当に良い子たちに溢れてる。

俺が安西を席まで連れて行くと、雄志が立ち上がり、「ちょっと良いか?」と、みんなに呼び掛ける。



「姫菜はきっと、学園祭がなくなった事に対して責めてる。だから丁寧だ」



雄志は教卓の前に行き、俯いてる数人に顔を上げさせた。