思ったけども――!!

…何ですか、ココ…。

築5年ですよっ!?

…何で窓ガラスがないんですか?



「姫菜ちゃん参上ー!(笑)」



クラスのリーダー的な存在であろう白銀ヘアーの男子が、私を見て叫ぶと、クラスが盛り上がる。

何か、昔の隆斗に似てると思いながら、私は教卓の所へ行き、出席簿を置いた。



「えー、先程も自己紹介はしましたが、小嶋姫菜。今日からこのクラスの担任になりましたので、よろしくね。教科は英語……って」



…誰も聞いてねぇ;;



「静かにしてー!静かにー!!」



私は手を叩き、みんなが注目するように叫ぶ。