【完】祝・高校教師〜彼氏を追い掛けました㊤〜

「……ふぇ…っ……」



「え……姫菜、泣いてんの…?」



秀君やかよが足りないけど…、
仲間もみんな居ないけど、
私――幸せだ。



「ごめんね…っ…」



あの日を後悔した事しかないのに、幸せ過ぎる。



「でもぉ…っ…、隆斗と居れて、幸せ…」



私は隆斗に抱き着いた。

志乃も慎君も「姫菜はー…」と、呆れて笑ってる。

隆斗は「知ってる」と、自分のシャツの裾を引っ張り、私の涙や鼻水を拭いた。

当たり前の幸せを、再確認。

この3人は、誰よりも、大切にしないと。

―――そうだよね?

みんな…。