【完】祝・高校教師〜彼氏を追い掛けました㊤〜

「そういや子供は作んないの?」



「こ、子供…?」



突然、話を変えた志乃。

私は予想もしてなくて、まだ考えてもいなかった“子供”という単語に、目を見開いた。

隆斗は「まだ2人で居たいとしか思えねぇ」と言う。

きゅ、きゅーんっっっ!!

…何、今の発言は――っ!!

私は赤くなった顔を、おしぼりで隠した。



「あんた、どこまで純情なの;;」



志乃は私を見て呆れてる。

私は「いや…」と、言葉を詰まらせた。

恥ずかしいのなんの…。

私は恥ずかしさを飛び越え、またこんな日を迎えられて、涙が流れた。