【完】祝・高校教師〜彼氏を追い掛けました㊤〜

逃げる男の後ろ姿に何か嫌な予感をしながら、私は隆斗と家まで送った。

その次の日――…運命の日、11月20日を迎えた。

私は、朝から彰宏から呼び出しされて、出掛けていた。

隆斗は慎君と志乃の3人で、秀君の誕生日会の準備で買い出し中ってメールが来てた。

夜はたまり場で宴会だから、私は「早く行こう」と提案した。

なのに、彰宏は「まだ良いでしょ」と、なかなか行こうとしない。

私は彰宏が携帯を開く機会が増えた為、「何かあるの?」と訊いた。

彰宏は「いや…」と、濁すだけ。

でも、気付いたんだ―…
彰宏が私の瞳には嘘が隠れてるんだと。