学校に戻り、教室に居た私と隆斗、加えて雄志・さゆ・舜。

薊さんの親から苦情が入り、私の処分が話し合われてるらしい。

さゆが事実を話してくれたけど、理事長である父親と校長は、頭を抱えて居た。

私は隆斗が買ってくれたペットボトルのお茶を両手で包みながら、頬をペタリと、机にくっ付けた。

陽が暮れて、数量の星が瞬く夜空を見てると、父親が「処分が出たよ」と来た。

私は体を起こし、教卓に肘を突いた父親を見た。



「薊さん本人も、ちゃんと話してくれた。だが、ご両親は“処分がないのはおかしい”とおっしゃるからね、姫菜には、学園祭の前日まで、謹慎して貰うよ」



私はただ、無言で頷くしか出来なかった。