【完】祝・高校教師〜彼氏を追い掛けました㊤〜

私は携帯を保留にした。



「さゆの居場所を言いなさい」



「……」



「薊。答えるんだ」



私の問い掛けに無言だった薊さんは、隆斗の低い声に怯え、「多分…私ん家」と答えた。



「隆斗、薊さん見てて!
お願い――ッ!!」



ーーバンッ



「おい――ッ!!!!」



私は隆斗の声を背中に聞きながら、進路指導室を飛び出し、職員室へと走った。

保留を解除し、雄志に駐車場に行くようにだけ言って、隆斗のデスクから名簿を探し、薊さんの家の住所を確認。

私は車のキーと携帯を持ち、職員専用玄関から駐車場へとまた走る。