【完】祝・高校教師〜彼氏を追い掛けました㊤〜

「今日から、この学校で英語科の先生として入られました小嶋姫菜先生です。では、ご挨拶を」



校長にマイクの前を譲られ、私は軽く会釈をして、前に出た。



「本日より、英語教師と着任しました、小嶋姫菜です。新人で至らない点があると思いますが、皆さんの卒業までの月日に何か手添えが出来たらと思っています。どうぞ、よろしくお願いします」



「“姫菜”とか何様?(笑)」



「黒縁ダッセーよ!(笑)」



「彼氏、居なさそーう(笑)」



頭を下げた刹那、私に対する悪口が飛び交う。

…姫菜という名前は、親が決めましたけど!

眼鏡もしたくてしてるわけではありませんが!!

彼氏なら、すぐ傍にいますけど!!!!