F.L―extra―

ガキみたいに泣きじゃくる俺の背中を、高塚はいつまでも撫で続けてくれた。


「言いたくないなら無理にとは言わない。けど、お前がもう限界だって思ってることがあるなら…話してくれないか?お前の抱えてるもん、俺も一緒に抱えてやる…」

高塚の声は優しかった。


だから…


俺は何もかも話した。




女に襲わたのは今回が初めてじゃないこと…

家には居場所がないこと…

俺は“特別”な人間なんかじゃないってこと…




高塚はずっと黙って話を聞いていて、時折俺の目を見て頷いていた…


俺の話がすべて終わると、あいつは静かに言った


「お前は何も悪くない。悪いのはお前を苦しめてる大人だから…」
「大人…」

「そう。でももう大丈夫。俺がいるから…お前は、俺が守る」

「…守るって。なんで、お前が?」

「似てんだよ、お前。昔の俺に」



俺と同い年の筈の高塚が、すごく大人に見えた。


「高塚…ありがとう」





俺は、決意を固めた…


あの家を出る…


俺はもう、1人じゃない…