『ごめん、ごめん、優奈……』


『とも……ひろ?』


『本当ごめん……今言ったの、全部嘘だから』


朋宏の目からは涙があふれていた。


『あたしこそ、ごめん、生意気なこと言って……』


朋宏からされたこと、言われたことはショックだったけど、

いつも勉強とかバイトとか大変だろうし、いろいろたまってたんだろう。


『俺、優奈いないと駄目だから。ごめんね』

『うん、あたしもだよ』


あたしももっと朋宏のこと癒してあげなきゃ。



ミラノ風ドリアを一口すくい、

あたしは口でふーふー吹きながら加奈にこれまでのことを話した。