あたしは現実逃避のためか、

澄み渡る青い空を一瞬見上げた。


すると、


「ほら、俺の胸貸してやるよ!」


タケルはパッと両手を広げ、

あたしの顔はその影に包まれた。


「バッカじゃないの!!」


思わず笑ってしまうあたし。



でもその時、気がついていなかった。



「あいつ……本当すげーな」



奥で潤一がそうつぶやいていたのを。