『楓様、そろそろ目的地になります。』 ヘリに一緒に乗っていた楓の執事がそう告げた。 心なしか相沢の手を握る力が強くなった気がした。 「はい。」 楓も相沢の手をぎゅっと握り返した。 _______ 「ここに…あいつが…。」 目の前にある大きな和風の建物にぽつりと呟く。 「会長、…あの、手を…。」 楓が繋いだままの手を見ながら言う。 「ん?ああ。」