四王寺学園記






「岬、「薫ちゃん!!」へっ!?」
岬は何を理解したのか聞こうとした時、さっき相沢と舞台に向かったはずの有巣川が走ってきた。突然の好きな人の登場に薫は吃驚した。

「せ、せんぱ「薫ちゃん、これあげるからつけてね。じゃ!」

また走って去って行った。3人は茫然とその姿を見送る。



そして薫が押しつけられたものを見て、驚愕する。薫の手の中におさまったそれは、今まで話していたチョーカーだったのだ。



「え、嘘……。」
「チョーカー…?これって有巣川先輩のだよね?」

そのチョーカーもまた、とても綺麗だった。楓のチョーカーとは反対の黒い色。まるで薫と薫のドレスに合わせて作ったもののように見える。







「…hshs。この展開…美味しすぎます。」





「これから、1年生の歓迎会を始めます。」
さっき風のように来て風のように去って行った有巣川の声で歓迎会が始まった。

キャーと言う黄色い悲鳴があがり会場内は一気に騒がしくなった。
楓、薫、岬を除いて……。