「あれ、岬は誰かいるの?」
「……。」
かぁぁ、と岬の顔が赤くなる。
「え、まさか岬ちゃんいるの?」
「ぃ、います…。」
「「ええぇぇ!?」」
まさかまさかの大穴だ。楓と薫は二人して声をあげてしまった。
基本いい子だがちょっと趣味に難がある岬が…。岬の全てを受け止めてくれる男性はどんな人なのだろう、楓と薫はそれが気になった。
「え、え。誰!?」
「聞いてないよ…岬。」
「ぅ…そ、そんな事は良いじゃないですか!二人とも、そろそろ会場に行かなくては。」
追い詰められた末に岬は逃げるという選択肢を選んだ。
「そうだね。」
「あ、でも後で誰なのか教えてよね?」
岬は上手く回避できた!と思ったがそれは違ったらしい。二人は”後で”と言ってニヒッと笑った。
「…はぁぁ。」
岬は大きな溜息をついて、もう玄関の方にいる二人の後を追った。

