「(ドレス…ドレス!?ドレス着なくちゃなの!?)」
「か、薫。ドレスって必須?」
隣の席の薫に話しかける。
「でしょ。」
「ええぇ…。」
「楓のお母さんがどうせ入れてといてくれたでしょ?入寮の時の荷物の中に。」
「確かにそうなんだけど…。」
「それでいいじゃない。由美子さん、センスいいし。」
楓の気持ちを知らない薫が呑気に言った。
「(違うんだよ薫…あのドレス、超後ろが空いてるんだよ…!!!
でも着たくないけどあれしかないし…。今から注文しても間に合わないだろうし!)」
「(あれを着るしか、ないの!?)」
「(誰か、ダレカ…ヘルプミーー!!)」

