「もう、いいよ。いつもの事だしね。
で、ダンスパーティーだってよ!!」

「へ、へぇ~。」
薫が目をキラキラさせている。

「楓は誰とぺア組むの?」

「ペアなんて決めるの?」

「そうだよ。さっき先生が…って聞いてなかったんだっけ。皆ペア決めて踊るんだってよ。」

「そうなんだ。私は…ていうか私とペアになりたい人なんていないよ。」
自嘲気味に笑う。

「ハァ…。とにかく、今日から1人になっちゃだめだよ?楓は危ないから。(大人数に誘われて大変なコトになるのは目に見えてるから…楓はあたしが守らなくちゃ。)」

「え?…う、うん。」


理解できなかったが、薫の気迫に押され頷いた。


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「ねえ楓、聞いた!?当日はドレスなんだって~!」
薫は顔を赤らめながら言った。



「…え、ドレス?」