四王寺学園記



楓が恐る恐る二人を見ると薫は驚きすぎて口を開けたまま固まり、岬は…
「み、岬ちゃん!鼻血鼻血!」
「あ。すみません。」
「謝るのはいいから、ふ、拭いて!」






「楓、会長が同室って本当?」
いつの間にかこっちの世界に戻ってきた薫が聞いてきた。
「うん。私も信じられないよ…。」


「…楓。なんかされたらすぐに、すぐに逃げてきなね?」
「そんな心配しなくても大丈夫だよ、薫。会長意外に優しいし。」

「だからダメなの!!男は時として狼に変わるの!楓みたいな女の子はパックンチョなの!!わかった!?」

「(薫がなんか怖い…。)わ、わかった。頼りにしてるよ、薫。」
「ん。」



「楓ちゃん、気をつけた方がいいのは親衛隊の方ですよ。」

「し、んえい、たい?」
「はい。この学園の美形というのは凄い人気でしょう?で、その美形の取り巻き&ファンクラブみたいなのが親衛隊、と呼ばれているんです。その親衛隊が厄介でして…むやみに美形に近付くと最初は忠告、エスカレートすると制裁やいじめをするんです。
まぁ会長親衛隊は穏健派なのですが、会長が学園1の美形だけあって親衛隊の規模もかなり大きいんです。統率の取りきれなかった下っ端が何をするかは…。」

「…この学園も大変なんだね…。」

「はは。慣れれば楽しいっすよ。
たぶん、会長も馬鹿ではないので同室が楓ちゃんだということは公にしないと思いますが。楓ちゃんも十分気を付けてくださいね。」

「わ、わかった。ありがとう、岬ちゃん。」