四王寺学園記



もちろん相沢は入浴中なわけで、何も纏っていない。

程良く付いている筋肉が目に入り、楓は少し恥ずかしくなる。




「楓、今度の日曜、暇か?」

「え、…暇だと思う。多分。」



「そうか。……あのさ、日曜…デートしよう。」


「え、…ええ!?」


「なんだ、嫌か?」


「いやいや、そう言う訳じゃなくて…っ、だって…(デートなんて初めてだから…。)」



相沢からデートしようと誘われたのは初めてだ。いつかしたいなぁなんて呑気に考えていた楓は、まさかこんなに早く相沢が誘ってくれると思っていなかった。