四王寺学園記



「ご馳走様でした。」

「はい、お粗末さまです。」


お盆の上に食べ終えて空になった皿を置いていく。そして台所の食洗機に入れる。この食洗機はもちろんこの部屋にもともとついていたものだ。





「尋和ー、お風呂沸いてるけどどうする?」

「……楓。」

「は?」

「楓がいい。」


いやいや、返答になってませんよ!?と楓は心の中で突っ込んだ。


「そこは、お風呂にする?私にする?とか聞けよ!!」


「ええ!?」


そんな事を要求されていたのか。しかも、相沢は冗談ではなく本気でそうして貰いたかったらしい。