「さ、俺のお姫様、お手をどうぞ。」 楓が顔を上げると自分に手を差し伸べている相沢が見えた。本当に、王子様のようだ。 楓は恐る恐る手を取り、立ち上がった。 _______ チュンチュン…… 小鳥のさえずりと窓から入ってくる朝を告げる光が眩しくて、相沢は目を開けた。 「(…幸せ、だな。)」 隣でスヤスヤと眠っている楓の寝顔を見て自然にその言葉が浮かんだ。