相沢は両手にカップを持ち戻ってきた。
「ん。」
可愛らしいデザインのカップの方を楓に渡す。
「ありがとうございます。」
楓の向かいにあるソファに腰掛けて紅茶を一口啜る。
「…楓、お前って敬語だよな。」
「?はい。先輩ですし…。」
どんなに親しい人にだって年上だったら敬語を使うのが礼儀だろう。そんな質問をしてきた相沢に疑問を浮かべる。
「面倒くさくねぇのか?」
「面倒…と言うか、それが普通じゃ…。」
「普通に話せよ。」
「…は?」
「だから、タメでいい。」
「…え、でも「俺がいいって言ったんだ。」
「は、はぁ…。」

