四王寺学園記



「…?」
相沢はなぜじっと見られているか分からず首を傾げた。


「やだっ!優斗、そんなんじゃないよー!!」

「…そうか…?」

「そうだよ!!俺が初めて付き合ったのも、優斗なんだから!!それに、ヒロリンには楓ちゃんっていう可愛い彼女がいるんだよー。」




…二人の世界で会話が成立している。だれか翻訳してくれ…と思った。




「へぇ、…お似合いだな。」


相沢とつり合っていると言われて楓の顔が赤くなった。しかし、そう言われたからだけではない。さっきから榊原と清華の距離が近いのだ。多分榊原が清華の言った”彼氏”なのだろう。



今も手を絡ませたりしている。見ているこっちが恥ずかしくなる程のラブラブっぷりだ。









「そっちもな。」


相沢が言った。その言葉を聞いて初めて榊原の表情が緩んだ。清華は楓のように顔を赤くしている。