レイの家にお世話になって…

もう1週間がたっている。


でも、もう甘えてられない。


レイの家族はみんな温かかった。

初めて、家族の温もりを知った。


"しゅりりん"が定着しちゃったのは、何とも言えないけど。



『しゅりりん、うちの子になっちゃいな』


そう言ってくれた、レイのお父様とお母様には感謝したい。



『俺とデートしよ? しゅりりんっ♪』


『しゅりりん!! 次はコレ着てぇ!!!』



でも、兄妹は……

ろくなことしてくれなかったけど、楽しかった。



「お父様、お母様、レイ、レンさん…ありがとうございました。決着つけてきます」



涙ぐむ、レイたちに言って家を後にする。



このままじゃ、終われない。

あの人をどうにかさせなくちゃ。