「はぁ…まぁ、いいや……って、美咲?!」 「あ。辞書借りてるから」 翔太のかばんから勝手に電子辞書を拝借してたあたしに、当の本人はかなり驚いたみたい。 だけど、いいじゃん。 翔太からのプレゼントの見直し、なんて意味わからないもん。 「………………」 『a』はともかく、『tiny』と『bluff』を順番に引いてみる。 終始無言な翔太だけど、あたしの手は止まらない。 だけど、2つ目を引いた瞬間、あたしは固まった。