華菜は私の前まで来てこう言ってきた。



「紗香?放課後体育館裏で待ってる。絶対来るのよ。じゃあ」




そういった。
華菜は口元をクイッと上げた。
なんなの……彼奴
めんどいなあ。


――――――――放課後



体育館裏に行くか……
私は思い足取りで体育館裏に向かった。
そこには腕を組んだ華菜が立っていた。




「遅い」