「紗香には最初に言ったんだよ。キスもしたよ」



最後の言葉だけ小声で言う。
え!
キスとかいいな……
私も宮島君と…
てかまだ無理だよね。




「キスとかいいなあ!私もあの人としたいー。」



「いいでしょー。」




ガラッ

そこに入っていったのは華菜だった。
一瞬だけ私を睨んだ。
私も睨み返すと馬鹿にしたような笑いをした。



「ムカつく」


誰にも聞こえないように言う。