玄関を出たとき、向こうからちょうど親友のミキが歩いてきた。 「ミキ、おはよ!」 「おはよ~。ナナ、待った?」 「ううん、ナイスタイミング。あたしも今、家から出て来た」 「良かったー!じゃあ、行こっか。」 笑ったら八重歯の見える可愛いミキ。中学3年の時、隣同士の席になってから、よく話すようになり、急激に仲良くなった。 おっとりとした雰囲気とは裏腹にサバサバしていて頼りがいのある、あたしの大好きな親友。