高校生活、二年目の春。 …二年A組の教室にて。 「それじゃあ異論はないなー」 担任は、クラスメイトの沈黙を肯定とし、黒板に名前を書いていく。 “九十九千晴” 「それじゃあ、九十九は図書委員に決定だー」 その声に千晴は席から立つと、最敬礼をした。 「はいっ、精一杯勤めさせていただきます」 不良の番長を倒したと噂される臆病者の九十九千晴にも、ようやく春が来ようとしていた。