それゆけ、図書委員長が参ります!


 全ては、ちょっとした誤解だった。



 高校一年の時、学校一最強最悪と謳われる番長にカップヨーグルトをかつあげされた千晴。

 ところが何故か一緒にいたはずのおバカな幼なじみによって、とんでもない噂を広められたのだ。



 “一年A組、九十九千晴が番長にヨーグルトをかつあげしたらしい”



 噂は、千晴が知らないまま瞬く間に広がっていった。
 しかも、あらぬ尾鰭までついていき…。





 “ねぇ聞いた、一年B組の九十九千晴は番長と愛憎劇を繰り広げたらしいわ。一人の女を取り合ったらしいわよ”

 “マジかよ。でも九十九千晴は最後の忍者の生き残り、忍者の末裔らしい”

 “…てか九十九って実はB組じゃなくてA組らしい”



 気づけば千晴にはどうすることもできない程に噂は広がってしまっていた。



 それからというもの番長の手下達に追いかけられるわ、隣高の不良達に追いかけられるわ、クラスメートには恐がられ友達はできないわ、テストは散々だったわで、一年が過ぎてしまったのだ。