冷えたエヴィアンを クリスタルブルーのグラスに注いで、一気に飲む。 体の中に、一筋の道ができたみたいに、ひんやりした感覚を覚えて 私は今日も生きているのだと、実感する。 カーテンを開けると 一面の曇り空。 私は曇り空が一番、落ち着く。 黒にも白にもなれない曖昧な灰色は、多分 この世で一番楽な色なのだと思う。 でも、曖昧というのは 苦しみだということから 目を逸らしつづければの話だけれど。