「奏、もう遅いからまた明日にしなさい。翔くんも遠くから来て疲れてるだろうしね。」

和室の隣から、お母さんが言った。

正直あたしは助かったと思った。

だって、言うの恥ずかしいし……

「だってさ。と言うわけで、今日はもう寝るね。」

「うわっ。奏のヤツ、逃げたな。」

へへっと笑いながら、部屋に向かった。