そのとき、 「見ーつけた!」 「見ーつけた!」 2階の方から梓と琴美の声が聞こえた。 流々を見つけたのだろう。 「俺らも行くか。」 「そうだね。」 あたし達は和室を後にした。 あたしは気になっている。 何をって? そんなの決まってるじゃん。 あたしは翔の好きな人が気になってしょうがない。 あたしだったらいいのに……なんてばっかり思ってる。 そんな事ばっかり考えながら梓達の所へ向かった。