氷の姫君

「なぜ泣いている?」

「セーラさんともっと話したかったの。助けたかったのに出来なかったの。霊力で癒しても治らなくて・・・・。」

「お前はセーラを助けようとしてくれたのか?」

「本当はもっと生きて欲しかったの。だから自分が出来ることをしただけなの。助けるとかそんな凄いこと私してない・・・。」

止まらないことをしらない月華の涙。
ダルジェはそれを手でぬぐう。

戸惑いを持ちながら。