目を開けると屋敷の前に居た。

ああ、戻ってこれたのね。

屋敷に向かって駆け出そうとすると誰かに手を捕まれて振り返る。

「あなた、何故居るのよ。」

「シェリル・・・・」

憎らしそうに私を見つめるシェリル。

「何故!?何故なの!?何度邪魔してもあなたがいる。どうしてよ!」

珍しく取り乱しているシェリル。

「私がダルジェの元へ戻りたいと強く望んでいるから。」

私はまっすぐにシェリルを見つめる。