氷の姫君

「そう。それがあなたの答えね。」

そう雪姫が呟くと辺りが眩しく光り始めた。

「っ・・・」

思わず目を閉じる。
暫くして目を開けると自分の体が光っていた。

「これは・・・。」

「私の加護よ。」

「あの、どうして・・・」

「本当はあなたの言う通り死ななくても加護は出来たのよ。だけどね、斎がいない世界なんて生きてる意味がないと思ったから。だから殺してといったのよ。」

切なそうに笑う雪姫。

「だけどあなたが死んだら斎さんは悲しむわ。」

「そうね・・・。悲しみに全てを囚われていたのね。」

「ええ。悲しい事だけじゃないはずですよ。」

そう月華が微笑む。

「ありがとう」

素直に御礼を言えたのは何時以来かしら?