氷の姫君

「知らないわ。」

「幸せって言うのはな、温かい気持になることだ!幸せになると優しい気持になって相手を思いやれるようになるんだぞ!だから俺は笑うんだ!」

「そう・・・。でも私温かい気持なんていらないわ。」

「どうしてだ?」

斎があまりにも無邪気に聞くので私はだんだん苛々してきた。

「温かい気持なんて必要ないの。相手を思いやる気持も優しさもいらないの。だって人間でわないんだもの。」

「なんでだ?優しい気持は大事だぞ?」

「だから私は雪女だから必要ないの!」

私は苛立ちから大きな声で叫ぶ。
同時に部屋全体が凍りつく。
苛々すると力を抑えきれなくなる。

「え?これは・・・?」

斎は驚いて部屋を見渡す。
私は空を飛び斎の前にふわりと舞い降りる。

「わかった?私は雪女。優しさなんて必要ないのよ。人間のあなたとは違うから。」

そう吐き捨て私は部屋を出て行った。