氷の姫君

「どうしたの?」

あまりにも無垢な視線に耐えられず私から話を切り出す。

「いや、雪姫って名前なんだと思って。」

「ああ、珍しい?」

「いや!お前にピッタリだと思ってな!」

「私にピッタリ?」

「ああ!まさにお前は雪のお姫様だ!」

「何故?」

「清く美しい、その中に儚さを併せ持ち尚且つ圧倒的な存在感を放っているからかな?」

にこりと斎は笑いながら言う。

「あなたはよく笑うわね。」

私は斎の言葉を受け流しながら言葉を放つ。

「そうか?」

「ええ。」

「笑ったほうが楽しいぞ?笑うと幸せになるからな!」

「幸せ?」

「ああ!幸せだ!」

「幸せってなあに?」

「え?雪姫幸せをしらないのか?」

斎は驚きながら尋ねてきた。