氷の姫君

「雪姫様!なぜ人間をこのような所へ・・・」

修羅は私が斎を連れて来たのが気に食わないらしい。

「きまぐれ。」

「きまぐれって・・・・」

「修羅。斎を客人として迎える。準備をして頂戴。」

「雪姫様!」

「なあに?」

「っいえ、なんでもございません。」

そういうと幽玄は去っていった。

「幽玄が準備するまでここにいればいいわ。」

「すまないな。しかしあの幽玄という女も綺麗なんだな。」

「雪女は皆あんなもんよ」

私は吐き捨てるように呟いた。
私は自分の外見がキライだ。