氷の姫君

――――1000年前――――

「雪姫様。」

「なあに修羅。」

私は雪の国の御姫様。
神により雪の結晶から作られたもの。

神は私に永遠の命と雪女を生み出す力を与えた。

「人間が迷い込みました。」

「人間?」

聞いたことがある。
私たちのように長くは生きられない種族。
私はそんな種族に興味はなかった。

だけど本当にきまぐれだった。

「どうします?牢に閉じ込めていますが。殺しますか?」

「よい。私がゆく。」