氷の姫君

「我雪の姫の一族のものなり。彼(か)の者をを雪の姫の下へ導きたまえ。」

雪水晶にむかって叫ぶと辺りが光に包まれた。

「っ・・・。」

私は眩しくて目を閉じる。
そして次に目を開けると大きな氷の前に立っていた。

「これが、雪姫?」

氷の中には女の人が眠っていた。
なんて、綺麗なんだろう。

それはまさに人形。

“だあれ?”

「え?」

“あなたはだあれ?”