「命を落とす覚悟で行くと?」

「はい。」

「そんなにあの男の元へ行きたいのか?」

「そうですね。」

私は素直に呟く。

「私は彼にあって優しさをしりました。きっと私はこの先彼が居なければ永い時を生きてはいけないでしょう。それに・・・」

「それに?」

「彼の心を守れるのは私だけだから。」

ふわりと幽玄様が微笑む。

「おぬしの決意はしかと受取った。さあわらわについて参れ。」

「え?」

「儀式を行う。」

「はい。」

わたしはゆっくりと幽玄様についてゆく。