氷の姫君

優しく抱き締められた。
この小さなぬくもりが愛おしい。

「私が傍にいわる。」

ああ、私はその言葉を誰かに言って欲しかったのかもしれないな。

「ねえダルジェ?」

「なんだ。」

月華が私の瞳を覗き込み優しく微笑む。

「一緒に前に進んで行こう?」

ああ。一緒にか。

「そうだな。」

小さな月華。
だけどその存在はいつしか大きくなっていたのだな。