氷の姫君

暫くそうしていた。

「ダルジェ?」

すこし掠れていたがやっと声が出た。

「すまなかった。」

「え?」

抱きしめられていた顔が見えないけれどきっとダルジェは凄い切ない表情をしているんだと思う。

「別にダルジェが悪い訳じゃないわ。」

こんなことしかいえない自分がもどかしかった。
どうしてもっと素直に迎えに来てくれて嬉かったなどと言えないのかしら?
どうしてもっと優しい言い方が出来ないのかしら?

素直になれる方法を誰か教えて?