氷の姫君

「さあ、ここが僕の部屋だよ。」

案内されたのはやはり白が基調で作られている部屋だった。
そしてゆっくりと降ろされた。

「まず服を乾かさなきゃね。」

レンさんは片手を振り上げた。
その瞬間私の服は乾いていた。

「え?」

「驚いた?僕は風を眷族とするヴァンパイアだから。」

「そうなんですか。ありがとうございます。」

「いえいえ。ダルジェから月華ちゃんはドレスは苦手って聞いてるからね。」

「ダルジェが・・・。」

ダルジェの名前を聞くと胸がいたんだ。