(短)さよなら




「紫帆?いってきなよ」


「いいの、困らせたくないし」



優奈が声をかけてくれたけど、私は先生を困らせたくないの。





先生はカッコよくて、優しくて、時々いじわるで






先生を好きな子なんていっぱいいるんだよ。





「ずっと思ってたけどさ…
私たちまだこの学校の生徒だよ?
先生なんか困らしてなんぼ!!
いってきなよ!後悔してからじゃ遅いんだから」


「優奈ぁ…」






先生はバスケ部の顧問だった。



他の生徒より私は先生に近いと思ってた。




けど先生は教師で、生徒相手にそんな感情抱かないでしょ?