監禁して三日目のこと。


俺の予想通りに、夏川は己の体の汚さに我慢できないようであった。


膝をこすりあわせたり、かゆそうに顔を歪めてみたり。


そろそろかな、と思い、俺はお湯が入った洗面器とタオルを用意した。


夏川の体からは汗っぽい匂いがする。これが夏ならば、もっとひどかったであろう。


「失礼しますよ」


手始め、首筋をふいた。


優しく、それこそ愛撫のように。お湯の加減が気持ちよかったのか夏川の顔は緩くなる。


首筋をふいたあとに、洗面器にタオルを入れた。