あたたかい風が通り抜けます。


「君に星の国の話をしてあげるよ」

女の子は嬉しそうに頷きます。

「星の国はね、全部の色が金色に輝いているんだ。

町も、野原も、海も、

それでね、朝が来ないんだよ。毎日、毎日、星が輝いている。

すごく綺麗な国なんだ。」

女の子は目を輝かせて聞いていました。

スアタは微笑みます。

「さぁ朝日が出てきたよ。

今日の夜、また来てくれるかい?」

女の子は頷きます。

フフフと笑い…
スアタは消えました。