「この学校にはね女子は居るんだけど、その割合は8対2ぐらいで圧倒的に少ないんだよ。

で、朔が転入したこのクラスに女子は居なかった…みたいだね」


なんだコイツ。
イライラする。

校長じゃなければ一発殴り倒したい。


「朔の席は窓側の一番後ろだから。
……じゃ!!」


逃げた。
逃げたよ、あの人。

ま、とりあえず席座るか。

あたしはもう一度体を正面に向けた。


「うわっ。
よく見たら可愛いじゃん」

「馬鹿っ、アレは美人って言うんだよ」

「俺狙おっかな~」


そんなよく分からない会話をよそにあたしは指定された席についた。