勝手に大翔の女装姿を想像してたら、いつの間にか階段を登ってた。

……あ。

そう言えば重大な事を忘れてた。


「大翔」


名前を呼ぶと大翔が目を丸くして振り向いた。


「さくちんが自分から喋った…」


いやいや、あたしだって喋るって。

それに大翔は自分で勝手に喋りまくるから話しかけれないんでしょーが。


「で、どうしたの?」

「お弁当」

「そっか!!教室にある?」


というか持ってきてない。

あたしは首を左右に振った。