電話まできって、丁寧に説明してくれた紫にお礼を言っただけなのに、赤い顔してまた前を向いてしまった。

でも、気になってた事を解決出来て良かった。


「ねぇさくちん聞いてる?」


やっと気付いたか大翔よ。

結構前からあたしはアンタの話を聞いておらんよ。


「だからね、さくちんにはお昼に俺の仲間に会って貰うから」


へぇー、そんな話してたんだ。

……って、仲間?


「じゃ、俺用事でちょっと出るけど昼に迎えにくるから!!
教室で待っててね!!」


まるで天使のような笑顔をした堕天使はさっそうと教室を出て行った。

ポカンとしてるあたしを残して……